植木地蔵尊の手洗盤

手水鉢は、寺社に参詣するときに手を洗い、口を漱いで身を清めるためのもので、桃山時代になると、茶の湯の流行によって茶室の脇や庭園に置かれようになりました。

 

植木地蔵堂の手水鉢は、安山岩を用い、水穴のみを彫り窪め、自然石の形をのこしたものであるが、茶室などに置かれる蹲を意識したお洒落なデザインと言えます裏側には味取新町の記銘はこの地域の旧町名で、植木町の中心地でもあります。主要交通路である豊前街道・高瀬往還が交差する要所で、宿場町として栄え、参勤交代にも利用されていました。

 

この手水鉢は元は約80メートル北東側の道沿いにありましたが、平成30年に区画整理の際に現在地へ移されています。

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