寂心さんの樟



熊本県には、国指定天然記念物「藤崎台のクスノキ郡」に代表されるように樟の大木が多く、県木に指定されています。

ここ「寂心さんの樟」は、幹囲13.3メートル、高さ29メートルで、枝張りは50メートル以上もあり、樹根は蛸の足のように地上をはっており、樹齢は約600年と言われています。

 

この大樹の根本に墓石が1基あり、鹿子木親員入道寂心の墓とつたえられているために「寂心さんの樟」といわれ、神木ともなっています。

寂心は、北部町の楠原城居をかまえていたが、のちに隈本城(現、県立第一高校)に本拠を移し、天文18年(1549)に没するまで、隈本城を中心に勢力を伸ばしました。

 

北迫地区の人々は、毎年1月11日、全員がこの神木の下に集って神事を行い、年の新しい出発の日としています。

カテゴリー:史跡,観光情報

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