円台寺廃寺跡
円台寺(熊本交通センターより九州産交バス「西里経由植木行き」乗車「菱形小学校」下車 徒歩15分)
円台寺は、比叡山延暦寺の末寺で、豊後国守護の大友能直(よしなお)によって、鎌倉時代初期に建立されたと伝えられています。
その後、応仁2(1468)年に再興され、大友義艦(よしあき)により、大永6年(1526)年に修造されたといわれています。
かつての参道は現在も残っており、その左右に坊が所在していたと推定されます。また、白山宮跡があったことにより修験道の道場でもあったことを示しています。
集落の中には、坊主屋敷、神屋敷、ぞうれん寺、山王下屋敷等、当時の名残りのある地名が存在します。また、石造笠塔婆は県指定文化財、磨崖仏像は県指定史跡に認定されています。
その他にも、室町時代のものといわれる如来像や、江戸時代に作られたといわれる十二神将像等、鎌倉時代から江戸時代までの石造物や彫刻が数多く残っています。